NMR今後の活動報告
第1弾
怪奇!?琵琶湖に河童は実在した!?

我々、NMRは長年にわたる独自研究の末、琵琶湖に河童が生息している可能性が極めて高い、という結論に辿り着いた。

河童と言えば妖怪であり、創作・想像上の生き物だと思われているかもしれないが、我々はここで誤解を恐れずはっきり言いたい。
火のないところに煙は立たぬ……河童のいないところに河童の噂は立たぬである。

琵琶湖周辺では「夕方になると、湖から緑色の頭が出てくる」「魚とも人間ともつかない何かが、こちらをじっと見ていた」という目撃証言が相次いでいる。
中には「頭に皿のようなものがあった」と証言する釣り人もいる。

断言しよう。頭に皿のようなものがあった生物は、頭のおかしいおっさんか河童だけだ。
そして頭のおかしいおっさんは河童である可能性が高い。
つまり、河童なのである。


さらに湖畔では、人間の子どもより小さく、水鳥より大きい三本指の足跡が発見されている。
その足跡は湖から陸へと続き、近くのキュウリ畑に入ったところで突然消えていた。
湖から出てきた三本指の生物が、キュウリ畑へ向かった。
これを河童ではないと考えるほうが難しい。
逆に何なのだ。
キュウリ好きのペンギンか。
三本指のおっさんか。
どちらにしても、かなり河童に近い。


我々はキュウリ、ナス、トマト、ピーマンを湖の近くに置き、一晩観察するという実験も行った。
すると翌朝、キュウリだけがなくなっていた。
野生動物が食べた可能性もあるが、河童を調査している最中に、河童の好物だけが消えたのである。
ここで野生動物を疑うのは、探偵が犯人を見つけたのに「でも偶然かもしれない」と帰宅するようなものだ。
犯人は河童である。


もちろん、我々は噂だけで河童がいると言っているわけではない。
一応、科学的な調査も行った。
河童の目撃地点では、周辺より水温が平均0.3度ほど低かった。
たった0.3度と思うかもしれないが、河童にとっての0.3度がどれほど大きいのかは、河童にしか分からない。
河童は頭の皿が乾くと弱ると言われている。
つまり、少しでも冷たく湿った場所を好むはずだ。
あるいは河童がいるから、水温が下がった可能性もある。
湖面では、魚が作る丸い波紋とは異なる、横に長い楕円形の波紋も確認された。
我々はこれを「皿状波紋」と名付けた。
風や水鳥が作った可能性もある。
しかし、風にも水鳥にも頭の皿はない。
頭に皿があるのは河童である。
したがって、この波紋を作ったのも河童である可能性が高い。


水中マイクによる調査では、深夜に「クゥー」「パァー」という謎の音が録音された。
専門家は水鳥の声ではないかと分析したが、我々は納得していない。
なぜなら、専門家は河童の声を聞いたことがないからだ。
我々が二百回ほど繰り返し聞いたところ、次第に「キュウリいっぱい」と聞こえてきた。
河童は湖の底からキュウリを要求しているのである。
二百回聞かなければ分からないほど、控えめな要求である。


以上の目撃証言、三本指の足跡、消えたキュウリ、水温の低下、皿状波紋、謎の音声を総合し、我々NMRは琵琶湖に河童が存在する可能性を97%と判断した。
残りの3%は、見間違い、水鳥、野生動物、酔っぱらった釣り人、そして我々の思い込みである。
しかし、それらもすべて河童だったと考えれば100%になる。

つまり、河童はいるのである。


近日中に我々NMRは琵琶湖へ向かい、河童との直接接触を試みる。
目的は捕獲ではない。
友好的に話し合い、記念写真を撮影し、可能であればNMRへの正式加入をお願いする予定だ。
現在、交渉用のキュウリ、防水仕様の団員証、頭の皿が乾いた時に使う霧吹きを準備している。


あなたの学校に、ちょっとおしゃまで相撲の強いきゅうり好きが引っ越して来たら、それは河童かもしれない。

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