男肉と古典

第4幕

メンバー:江坂一平(以下、先輩)・小石直輝(以下、小石)・吉田みるく(以下、みるく)

先輩 はい、じゃあ男肉と古典…
小石 第4幕ですね
先輩 4幕か、はじまるよ!
みるく イェイイェイ!
先輩 皆それぞれもう2回目か、どういう話してきた?
みるく まあ、架空の長老が…言葉を作るって話
一同 (笑)
みるく 何々じゃ…って、アヌスじゃ!とか。
小石 いやいや
先輩 どういう事?
みるく これはアヌスじゃ!ざわざわざわ…って
先輩 ああ、言葉ができていく時って事?
みるく ええ、第1回を参照していただけると
先輩 うちらが2回目で、古典的な表現ってあるよね、的な…
小石 それを引き継いで、男肉は色んな所からネタをもってくるから、古典的な手法の方が親和性があるよね、っていう所から。
みるく サンプリング多いからね
小石 大学の頃シェイクスピア通ってないなー、とか、座学寝てたなーとか。
先輩 海外ので授業でよく扱われるのは、ドイツとかロシアやもんな
みるく まあ、講師の趣味でしょうね。

写真2

先輩 今回は、男肉の構成員である、我らの等身大の古典、という感じかな
みるく まあ、我々男肉 du Soleil…ゲーム、漫画、アニメなどを引用してますが
先輩 うんうん
みるく 暗黒舞踏
先輩 うんー?
みるく ハイナーミュラー
小石 (笑)
みるく 色んなものを引用してきたんですけどね。やっぱり80年代生まれが多い我々の、そのメンタリティーを形作ってきた、そのカルチャーとしてのクラシックは何かというと
先輩 うん
みるく わたくし、大きいのはやはりFC。ファミコン。任天堂のね。
先・小 あー、うんうん。
先輩 こいちゃんは…若干世代が違うけど、やってたの?
小石 そうですね、ドラクエの…4とか、5とかはやってました。
みるく なるほどね。
先輩 うちらは出始めぐらいか。
みるく 言うて2,3ぐらいですか、我らは。
先輩 ドラクエ3の発売日のニュースとか見たことある?
みるく ああ、ニュース。見ました見ました。
先輩 階段のトコまでむちゃくちゃ行列が出来てるっていう
みるく 学校とかサボってね
小石 学校サボって(笑)

先輩 最近はゲームやってないよなぁ…子供の頃はこれをやめる日が来るとか考えられんかったのに。例えば、最新機種っていうと今は何を持ってる?
みるく あー、確かに、アプリばっかりで買わなくなりました、PSPで止まってますもん、ボク。
先輩 据え置きはPS2でってやつか、俺もほぼそれ、PSPがVITAになるけど。
小石 僕もVITA持ってますね。結局やりたいソフトがあればね、WiiUも零の新作出るっていって。
先輩 ときめかなくなったのはこっち側の問題か、ゲーム側かどうなんやろなぁって。
みるく それ思います。…親切過ぎるんすよね。
小石 あー、わかります。チュートリアルをね、とにかく
みるく そうそう、挟んでくるよね
小石 零の新作も行き先が分かるんです、ボタン押したらピーって。ガイドみたいに。過去の幻影が見えたりして。
みるく 我々、やっぱり、レイプみたいなゲームをつかんできた訳じゃないですか。
先・小 (笑)
みるく 中古のカセットとかやったら箱なし、説明書なしみたいな。
先輩 別売りとかやったもんな、100円とかで。
みるく うちの近所はコピーしたやつとかでしたよ。
先輩 いや、箱とかも結局ほしいやん、いらんもんなんやけど。中にプラスチックの箱が入って、さらにカセットっていう…箱の裏の絵も含めてワクワクするもんなぁ。
みるく ドラクエの裏とかは名前が「えにくす」とかでしたよね、魔法使いが「ちゅん」
先輩 開発がチュンソフトやったからな
小石 あー、なるほど
先輩 ドラクエ2,3辺りは中身も不親切やったな、次行く目的地も探り探りやし
みるく 全く、何の説明も無かったですからね
先輩 とにかくヒントが少ない、話を聞き逃せないっていう
みるく ドラクエ2とかホント…サマルトリアの王子!一番最初に仲間になる、そいつを探しに行く時とか
小石 あっち行ったりこっち行ったりっていう…
みるく 「勇者の泉に行ったぞ」って言われて行ったら「一足違いにお前の城へ向かったぞ」って言われて
小石 今度は「また城に戻ったぞ」って
先輩 結局、城と城の間の町で休んでるっていう
みるく その情報出てこないですからね
先輩 「のんびりものだから道草したりするかなぁ」的な事を妹が言ってるから、そこから想像するやつやな。やっぱ話をまとめて「これはこうかな?」って推理するっていうのが大事やったもんなぁ。
みるく あと、主人公が喋らないっていうのは大発明だと思います。投影できるんですよね、自分を。
小石 ボクは自分自身っていうの苦手でしたけどね。
みるく 自分の名前を主人公に付けたりとかはしなかったけどね。大人になってからかな。
小石 あー、名前はデフォルトで決まってるとホント助かるなって思ってました。
先輩 俺はそもそも入らんかったしなぁ。「いっぺ」になる。
小石 あ、4文字だから
みるく 濁音とかでも1文字ですもんね
先輩 「えさか」にしてよって友達とやってる内に、自分の名前付けなくなった。
みるく FFはめちゃめちゃ入るんすけどね。
(※「ドラゴンクエスト」の4文字に対し、「ファイナルファンタジー3」などはカタカナありで7文字まで入った)

写真2

みるく やっぱねぇ、謎解きとかのやったった感とかじゃないですかね、大事なの。
小石 それを友達と情報交換とかして
みるく 隠しアイテム見っけたり…あと、攻略サイトとかないから、攻略本。
先輩 そうそう、ラスト載ってない奴な。
みるく あと大事なのは、ゲームで出てこない、武器のイラストとか載ってたりして
先輩 「こんぼう」がただの釘バットのやったりな
小石 こんな感じなんやって、ワクワクしますよね
みるく 「ファミコン」っていうツールを使って楽しんでましたよね。

先輩 いわゆる最近のゲームでも、オープンワールドのやつとかは面白そう。
みるく わかります、わかります。「マインクラフト」とかも気になる
先輩 ゲームでロールプレイをしたい訳で、映画みたいなムービー見たい訳じゃないねんな。そこで生活したいっていう。
みるく ちょっと前ですけど、モンハンとかはハマりましたね。チェンと大阪環状線乗って、グルグル回りながらやってたり。
小石 ただただ綺麗すぎるのも違いますよね、見せられてるっていう感じになって。
みるく リアルな画じゃなくて限られてるから、粗いドットやから余計に想像できるっていうのもありますからね。
先輩 今ならCGムービーとかやもんな

みるく 最近はね、音楽の方でもチップチューンとか出てきたり
小石 あー、ありますね、ピコピコの。
みるく 我々と同じような「クラシックこじらせ」が出てきた。
先輩 職人的なこだわりっていうのは結局そそられるものであるもんなぁ。
みるく 主に食ってきたモノっていう事もあるんでしょうけど。
先輩 なるほど、これはもう手の届くレベルの「古典」って事かな。
みるく これは、やっぱ我々も皆で一度クラシックなゲームをやらないと。
先輩 あーやりたいよな
みるく 我々のクラシックを探る旅ですね
小石 手の届く範囲は、押さえる所を押さえつつって事ですね。
先輩 うん、懐古趣味じゃなくて。
小石 血として、あるものですから。しっかり血肉としましょう。

今回は、三人に共通するクラシック…現在の我々を構成する古きルーツの一つとしてゲームを扱いました。雑談もかなり多くなって、かなりカットしましたが。
それぞれ個人のクラシックと共に、まだまだ、探りがいがあるかもしれません。
「リア王」は、流れる血を振り返る切っ掛けとなるのだろうか。


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